ハウツーガイド

デザインファイルをリンクとして共有する方法


デザインプロジェクトは納品(ハンドオーバー)で完了します。クライアントはあらゆる形式のロゴを求め、開発者は適切なサイズのアイコンやモックアップを必要とし、印刷会社は印刷用のPDFを要求します。そして、この3者全員が6か月後に「もう一度ファイルを送ってほしい」と連絡してくるのが常です。また、プロジェクト期間中にはもうひとつの共有、つまりモックアップをクライアントに見せて実用的なフィードバックをもらうという作業も発生します。

このガイドでは、デザイナーが普段どのようにリンクでファイルを共有しているかを説明し、続いてFabricのフォルダーを使ってそれを行う方法(エクスポートしたファイルの収集、受信者ごとの納品リンクの発行、デザイン上に直接描き込まれるフィードバックの収集、アクセス制御)をご紹介します。



デザイナーが普段行っているファイル共有方法

メールは1枚のPNGなら問題ありませんが、それ以上のサイズになると対応が難しくなります。複数の配色パターンを含むSVG、PNG、EPS、PDF形式がそろった完全なロゴパックは、添付ファイルのサイズ制限を超えることが多く、最終的にZIP圧縮することになります。そうなると、クライアントはZIPを展開し、どのファイルがどれなのかを自力で確認しなければなりません。

一般的な解決策は、DropboxやGoogleドライブの共有フォルダーです。一連のファイルをすべて保存でき、いつでもアクセス可能です。しかし、受信者にはファイルのリストが表示されるだけです。しかもフォルダーには作業中ファイルや古いバージョン、「logo_final_v3_USE_THIS.png(ロゴ_最終_v3_これを使用.png)」のような名前のエクスポートファイルが溜まりがちで、クライアントが誤ったファイルを選んでしまう原因になります。

Figmaの共有リンクは、そのツールを使い慣れている人と進行中の作業をレビューするのには適しています。ただし、広大なキャンバスの操作が難しいと感じるクライアントもいますし、Figmaのリンクは印刷会社が必要とする最終エクスポートファイルを渡す場所としては不向きです。WeTransferは1回限りの受け渡しには使えますが、リンクに有効期限があるため、次に誰かがロゴを求めたときにクライアントから再びメールが届くことになります。



ステップ1:最終エクスポートファイルを1つのフォルダーにまとめる

クライアント名とプロジェクト名を付けた納品用フォルダーを作成し、ドラッグ&ドロップするか「ファイルをアップロード」をクリックしてエクスポートファイルを追加します。デザインアプリから直接エクスポートする場合、Fabricデスクトップアプリを使用するとMac、Windows、Linux上でFabricがドライブとしてマウントされるため、フォルダーに直接保存できます。ここに保存されたファイルはコンピューターの容量を消費しません。

「Logo」、「Social」、「Print」、「Web」などのサブフォルダーを作成すると、受信者が必要なものを見つけやすくなります。バージョン名ではなく、ファイルの内容が分かる名前を付けておけば、余計な問い合わせを減らすことができます。クライアントから「どの形式をどこで使えばいいか」と尋ねられた場合は、デザインファイル形式の解説が役に立ちます。

Fabricはファイルが追加されると各画像を処理し、コンテンツタイプやカラーを抽出し、タグを提案します。仕組みの詳細についてはスマート整理で解説していますが、これにより後からファイルを簡単に見つけられるようになります。



ステップ2:納品リンクを発行する

フォルダーを選択し、「共有」をクリックして「公開」タブを開き、「リンクを作成」をクリックします。公開されたフォルダーはWebページとして表示されるため、受信者は納品物がまとめられた1つのページを開くだけで済みます。公開機能はすべてのプランで利用できます。

納品の目的は相手にファイルをダウンロードしてもらうことですので、「ダウンロードを許可」をオンにしてください。未公開のプロジェクトの場合は、「検索エンジンによるインデックス登録を許可」をオフのままにしておきます。「訪問者が自身のFabricにコピーすることを許可」は、クライアントのチームもFabricを使用している場合に便利です。

クライアントのマーケティング担当者用や印刷会社用など、受信者ごとに別々のリンクを作成し、それぞれに個別の名前と設定を適用します。印刷会社に印刷用フォルダーのみが必要な場合は、そのサブフォルダーだけを個別に公開します。



ステップ3:デザイン上に描き込まれたフィードバックを収集する

公開リンクは閲覧とダウンロード専用であるため、フィードバックのやり取りには代わりに共有リンクを使用します。モックアップのフォルダーを閲覧者(コメント可)としてクライアントと共有します。画像上では、コメント投稿者はデザインの上に直接絵や図を描き、その描画にコメントを添付できるため、「ここを大きくして」という要望が該当する要素を丸で囲んだ状態で届きます。詳細は注釈機能をご覧ください。

修正が完了したら各コメントを完了としてマークすることで、フィードバックをチェックリストのように活用できます。クライアントのフィードバックを完了としてマークする方法では、その方法でレビューを進める手順を解説しています。外部のユーザーはアカウント登録なしで共有リンクを利用できます。



ステップ4:アクセスを管理し、誰が閲覧したかを確認する

エンゲージメント分析をオンにすると、リンク分析によって各リンクへのアクセス推移が日付、場所、デバイスとともに表示されます。分析機能はProプランおよびTeamプランで利用可能です。訪問者の氏名までは特定されませんが、受信者ごとにリンクを分けることで、印刷会社用のリンクへのアクセスは印刷会社側からのものであると判断できます。

未発表のブランド制作物については、フォルダーにパスワード保護を設定します(ProおよびTeam)。フォルダーにパスワードを設定すると後から追加されたファイルにも適用されるため、新しいエクスポートファイルも保存された時点で保護されます。パスワードのリセット機能はないため、パスワードマネージャーに保存しておいてください。自社ドメインのアドレスで納品したい制作会社は、Proプランでカスタムドメインを使用できます。設定方法は独自ドメインでファイルを共有する方法で解説しています。

数か月後にクライアントから再送を求められても、何も作り直す必要はありません。送信済みのリンクはそのまま有効であり、元のファイルを編集すれば自動的に更新されます。ブランドアセットの管理方法では、長期にわたるアセットライブラリを整理された状態に保つ方法を説明しています。



よくある質問

クライアントにデザインファイルを送る最適な方法は何ですか?

最終エクスポートファイルを用途別に整理して1つのフォルダーにまとめ、ダウンロードを許可した状態でそのフォルダーを公開します。クライアントには、すべてのファイルが揃ったページへのリンクが1つ届くだけです。

メールを使わずに大容量のデザインファイルを共有するにはどうすればよいですか?

Fabricにアップロードして公開リンクを送信します。無料プランにはファイルサイズの上限があるため、非常に大きなファイルの場合は有料プランが必要になる場合があります。

クライアントはデザインに直接コメントできますか?

はい。コメント権限を設定した共有リンクを使用すれば可能です。画像上に直接図を描き、その描画にコメントを添付することができます。

印刷会社とクライアントに別々のリンクを渡すことはできますか?

はい。それぞれに個別の名前と設定を持つ公開リンクを別々に作成するか、印刷会社向けにサブフォルダーだけを公開することができます。

後から色でデザインを検索することはできますか?

はい。検索機能を使用すると、HEXコードを貼り付けたりカラーピッカーを使用したりして色から画像を検索できるほか、画像の内容を視覚的に認識して検索することも可能です。

クライアントが納品リンクを開いたかどうかを確認できますか?

ProおよびTeamプランの分析機能により、各リンクへのアクセスを日時、場所、デバイス情報とともに確認できます。受信者ごとに個別のリンクを発行することで、誰がアクセスしたかを判別できます。

共有するデザインファイルにパスワード保護を設定できますか?

はい。ProおよびTeamプランで設定可能です。フォルダーにパスワードを設定すると、後からそのフォルダーに追加したすべてのファイルにも保護が適用されます。

クライアントがファイルをダウンロードするにはFabricのアカウントが必要ですか?

いいえ。公開リンクをお持ちの方であれば誰でもファイルを閲覧でき、ダウンロードが許可されていればダウンロードも可能です。スタジオ・制作会社向けのプランについては、チーム料金ページをご覧ください。

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