ハウツーガイド
ダウンロードを許可せずにPDFを共有する方法

PDFの中には、読んでもらうだけで保存はされたくないものもあります。出回ってほしくない提案書のドラフト、受講生向けの講座資料、特定の顧客向けの見積書、一部の読者に先行共有する原稿などです。ファイルをメール等に添付すると恒久的なコピーを渡すことになり、一度相手のノートPCに保存されてしまうと、翌月に送信する最新バージョンと古いファイルが競合することになります。
このガイドでは、PDFを閲覧専用にする一般的な方法、それぞれの実際の動作、そしてダウンロードを無効にしてFabricからPDFを公開する方法について解説します。これにより、閲覧者はブラウザでPDFを開くことになり、ファイル自体は手元にのみ残すことができます。
一般的にPDFのダウンロードを防ぐ方法
最も古くからある方法は、Adobe Acrobatなどのエディタで権限パスワードを設定し、印刷、コピー、編集を制限することです。ただし、受信者は依然としてファイル自体を受け取ることになります。これらの制限がどの程度厳格に適用されるかは、開くリーダーアプリによって異なり、ファイルが転送される可能性も残ります。
クラウドドライブにもこの設定が用意されています。たとえばGoogleドライブでは、閲覧者やコメント投稿者によるファイルのダウンロード、印刷、コピーを禁止でき、相手がドライブ独自のビューアでファイルを開く場合にはうまく機能します。ただし、設定はファイル単位であるため、同じドキュメントに対してコピーを作成せずに、ある読者にはダウンロード権限を与え、別の読者には閲覧専用権限を与えるということはできません。
セールスや資金調達向けに作られたドキュメント共有ツールを利用したり、コピーを困難にするために各ページを画像としてエクスポートしたりする人もいます。どちらも一定の効果はあります。しかし前者は追加のサブスクリプションとファイルの置き場所が増えることになり、後者はPDFが読みにくくなり検索も不可能になります。
ステップ1: FabricにPDFを追加する
PDFをFabricのウェブアプリまたはデスクトップアプリにドラッグするか、貼り付けるか、「ファイルをアップロード」をクリックします。ファイルがリーダーで開くので、他の人に見せる前に意図どおりに表示されるかを確認できます。
ドキュメントを後から改訂する予定がある場合は、フォルダに入れてそのフォルダごと公開してください。フォルダはウェブページとして公開され、Fabric内のソースを変更すると公開バージョンも更新されるため、読者は常に同じアドレスで最新のファイルを確認できます。詳細はフォルダをウェブサイトにする方法で解説しています。
ステップ2: ダウンロードを無効にして公開する
「共有」をクリックして共有モーダルを開き、「公開」タブを開いて「リンクを作成」をクリックします。リンク設定によって、訪問者が行える操作を決定できます。「ダウンロードを許可」をオフのままにしておくと、訪問者はページからPDFを保存せずに閲覧できます。「訪問者が自分のFabricにコピーすることを許可」もオフにして、他の人のワークスペースに追加されないようにします。検索結果にPDFを表示させたくない場合は、「検索エンジンによるインデックス登録を許可」もオフにしてください。公開とダウンロード設定は、すべてのプランで利用可能です。
リンクをコピーする前に、わかりやすい名前を付けてください。その名前によって、後から同じPDFに対する他のリンクと区別できるようになります。
ステップ3: 機密性が高い場合はパスワードを追加する
ダウンロードを無効にすることで訪問者が「できること」を制御し、パスワードによって「誰が訪問できるか」を制御します。パスワードを追加するには、PDFを右クリック(またはファイルを開いて3点リーダーのメニューをクリック)し、「パスワード保護を追加」を選択してパスワードを入力します。パスワード保護は、ProおよびTeamプランで利用可能です。
訪問者はPDFが開く前にパスワードを入力する必要があり、一度入力すると再入力が必要になるまでアクセス権が6時間持続します。リセット機能はないため、パスワードはパスワードマネージャーに保管してください。パスワードはリンクとは別に読者に送信してください。
ステップ4: 読者ごとに異なる設定を適用する
同じPDFに対して必要な数だけ公開リンクを作成でき、それぞれに独自の設定を持たせることができます。一般的なパターンとしては、見込み客や社外の読者向けには閲覧専用リンクを作成し、ドキュメントをファイリングする必要がある同僚向けには「ダウンロードを許可」をオンにした2つ目のリンクを作成することです。リストをわかりやすく保つために、各リンクに対象者や受信者の名前(「役員資料_閲覧専用」や「Acme社_閲覧のみ」など)を付けてください。
ProおよびTeamプランでは、各リンクの「エンゲージメント分析を収集」をオンにしてください。リンク分析では、訪問日時、場所、デバイスなどのトラフィック推移がグラフで表示されるため、閲覧専用リンクが開かれたかどうかを確認できます。Proプランでは独自ドメインでの公開も可能です。DNSの設定については、独自ドメインでファイルを共有する方法で説明しています。
ステップ5: 閲覧専用で防げる範囲を把握する
閲覧専用リンクを使用すると、オリジナルファイルを手元に残しつつ、ページからダウンロードオプションを削除できます。ただし、画面上に表示されるビューアである以上、画面の写真を撮られたり、読んだ内容を手作業で入力されたりすることを防ぐことはできません。そうしたリスクが問題になる資料の場合は、閲覧専用設定に加えて、パスワード、読者ごとの固有の名前付きリンク、そしてどのリンクがいつ開かれたかを把握できる分析機能を組み合わせて使用してください。
読者からのフィードバックが必要な場合、公開リンクはコメントに対応していないため適していません。代わりにファイルを共有し、読者にコメント権限を付与してください。共有との違いについてはコラボレーションページで説明しています。
よくある質問
PDFを閲覧専用にするにはどうすればよいですか?
FabricからPDFを公開し、リンク作成時に「ダウンロードを許可」をオフのままにします。訪問者はダウンロードオプションなしでブラウザ上で閲覧できます。
受信者が保存できないようにPDFを共有できますか?
ダウンロードをオフにすると、公開ページにはファイルを保存する手段が用意されません。ただし、スクリーンショットを完全に防げるビューアは存在しないため、機密性の高いコンテンツにはパスワードと個別の名前付きリンクを設定してください。
一部の人にはPDFのダウンロードを許可し、他の人には禁止することはできますか?
はい、可能です。グループごとに別々の公開リンクを作成し、一方では「ダウンロードを許可」をオンにし、もう一方ではオフに設定してください。
ダウンロード設定は無料プランでも使えますか?
はい。公開機能および「ダウンロードを許可」の設定は、すべてのプランで利用できます。パスワード保護とリンク分析にはProまたはTeamプランが必要です。料金をご確認ください。
閲覧専用とパスワード保護の違いは何ですか?
閲覧専用は、訪問者がPDFを開いた後に「何ができるか」(読むことはできるがダウンロードはできない)を決定します。パスワードは、「誰が開くことができるか」を決定します。機密文書の場合、多くの方は両方を併用し、パスワードはリンクとは別に読者に送信しています。
読者はFabricのアカウントが必要ですか?
いいえ、必要ありません。公開リンクは任意のブラウザで開くことができます。
リンクを共有した後にPDFを更新できますか?
Fabric内のソースを編集すると、公開バージョンも更新されます。新しいドラフトに差し替える予定がある場合は、PDFが含まれているフォルダを公開してください。
読者は閲覧専用のPDFにコメントできますか?
公開リンクは閲覧専用であり、コメントは受け付けられません。フィードバックが必要な場合は、コメント権限を付与してPDFを共有してください。
閲覧専用のPDFはGoogleの検索結果に表示されますか?
そのリンクで「検索エンジンによるインデックス登録を許可」をオンにしている場合にのみ表示されます。