ハウツーガイド

音声ファイルにパスワードを設定する方法


音声は多くの場合、外部に漏らさないという前提で録音されます。ジャーナリストによる情報提供者へのインタビュー、公開前にゲストへ確認用として送るポッドキャストのエピソード、バンドのマネージャーに渡す未発表の楽曲ミックス、録音されたコーチングセッション、家族に残すための祖父母の昔話などです。音声ファイルは簡単にコピーや転送ができてしまうため、一度MP3が流出してしまうと取り戻すことはできません。

このガイドでは、通常どのように音声がプライベートに共有されているか、そしてパスワードを知っている人だけがリンクから再生できるようにFabricで音声ファイルにパスワードを設定する方法について解説します。



音声ファイルにパスワードをかける一般的な方法

音楽関係であれば、音声ホスティングプラットフォームを利用するのが一般的です。例えばSoundCloudでは、シークレットリンクを使ってトラックを非公開で共有できます。手軽に聴いてもらうには便利ですが、リンクを知っていれば誰でも再生できるため、リンクが転送されると誰でも元の受信者と同じようにアクセスできてしまいます。

インタビューや会話の録音の場合、GoogleドライブやDropboxにファイルを保存して特定のユーザーと共有するか、有料プランのファイル転送サービスを利用してパスワード付きで送信することが多くなります。ただし、クラウドストレージは聞き手にログインを求め、転送サービスには有効期限があるため、1週間後にもう一度聴きたいゲストには新しいリンクを送らなければならないことがあります。

暗号化されたZIPアーカイブにファイルを入れるのは、自身で行える方法の一つです。ファイルはしっかり保護されますが、相手はダウンロードして解凍し、再生するためのアプリを探す必要があり、フィードバックもメールなどでタイムスタンプの箇条書きとして送られてきます。どの形式で送信するか迷っている場合は、音声ファイル形式の解説が役に立ちます。



ステップ 1: Fabricに録音データを追加する

ファイルをFabricにドラッグするか、「ファイルをアップロード」をクリックします。MP3、WAV、M4Aのいずれにも対応しています。スマートフォンで録音したデータは、iOSやAndroidのFabricアプリの共有シートから追加でき、大容量のセッションファイルはデスクトップアプリを使ってFabricドライブに保存できます。開くまではパソコンの容量を消費しません。各録音を保存する際に、ゲストの名前や録音日などのコメントやタグを追加できます。

会話の録音は、Fabricアプリ内で直接行うことも可能です。任意のFabricアプリで音声メモまたは会議メモを開始すると、停止時にFabricが録音内容を文字起こしします(有料プランが必要です)。家族の思い出を残す方法については、祖父母の昔話を録音する方法で紹介しています。



ステップ 2: 検索できるように文字起こしする

会話の録音は、文字起こしをしておくことで格段に扱いやすくなります。Fabricの文字起こし機能はMP3、WAV、M4Aに対応しており(有料プランが必要)、編集や検索が可能な文字起こしデータを作成できます。検索結果をクリックすると、その言葉が話されたタイムスタンプへ瞬時にジャンプします。

また、AIアシスタントに「ゲストは最初の仕事について何と話していたか」など録音内容について質問することもでき、その瞬間を聴くことができるタイムスタンプ付きの引用とともに回答してくれます。音楽の場合は通常このステップは不要なため、パスワードの設定に直接進んで構いません。



ステップ 3: ファイルまたはフォルダにパスワードを設定する

音声ファイルを右クリックするか、ファイルを開いて3点リーダーのメニューをクリックし、「パスワード保護を追加」を選択します。パスワードを入力します。パスワード保護はProプランおよびTeamプランで利用できます。

ドキュメンタリーのインタビュー全編やアルバムの全ミックスなど、複数の録音セットを共有する場合は、フォルダごと保護してください。後から追加されたファイルにも同じパスワードが適用されるため、新しいミックスをフォルダに入れた瞬間から自動的に保護されます。

Fabricではリセットができないため、パスワードはパスワードマネージャーに保管してください。聞き手がパスワードを一度入力すると6時間アクセスが可能になり、その後再度入力が求められます。



ステップ 4: コメント用に共有するか、聴取用に公開する

聞き手からのフィードバックが必要な場合は、「共有」をクリックして「コメント可」の権限を付与します。音声上にタイムスタンプ付きのコメントを残せるため、ゲストはカットしてほしい正確な箇所を指定でき、編集が完了したら各コメントを「完了」にできます。タイムスタンプ付きコメントの仕組みについては、注釈機能のページで解説しています。

ポッドキャストの一般的な承認フローは次のようになります。エピソードの保護されたフォルダに編集データをアップロードし、ゲストに「コメント可」として共有し、パスワードをテキストメッセージ等で送ります。ゲストは音声を聴き、「12:40 前職に関するエピソードを削除してください」とコメントを残し、編集後にそれを完了済みにマークします。その後、最終確認のために完成したファイルを同じフォルダに入れます。

聴いてもらうだけでよい場合は、「公開」タブを開いて「リンクを作成」をクリックします。リンクに名前を付け、各種設定(エンゲージメント分析、検索エンジンによるインデックス登録、訪問者のFabricへのコピー、ダウンロードの可否)を選択します。ストリーミング再生のみにしたい未発表曲の場合はダウンロードをオフにし、クライアントにマスターファイルが必要な場合はオンにします。詳細は公開ページをご覧ください。

分析を有効にすると、リンク分析で日時、場所、デバイスごとのアクセス状況を確認できます。誰が再生したかを把握したい場合は、聞き手ごとに個別の名前を付けたリンクを発行してください。パスワードはリンクとは別に送り、録音が一般公開された際には、パスワードを入力して確認することで保護を解除できます。



よくある質問

音声ファイルをプライベートに送るにはどうすればよいですか?

Fabricにアップロードし、右クリックまたは3点リーダーのメニューからパスワード保護を追加して、共有リンクまたは公開リンクを作成し、パスワードは別ルートで送信します。

アップロードや文字起こしができる音声フォーマットは何ですか?

FabricはMP3、WAV、M4Aのほか、動画フォーマットやYouTube、TikTok、ポッドキャストのリンクの文字起こしに対応しています。文字起こしには有料プランが必要です。

ポッドキャストのゲストは特定のタイミングにコメントを残せますか?

はい、ゲストに「コメント可」の権限でエピソードを共有すれば可能です。タイムスタンプ付きのコメントを残すことができます。公開リンクの場合は閲覧・再生のみとなります。

聞き手は音声をダウンロードできますか?

公開リンクの作成時に「ダウンロードを許可」を有効にしている場合のみ可能です。

聞き手側にFabricのアカウントは必要ですか?

いいえ。外部のユーザーは、アカウント登録をしなくても共有リンクや公開リンクを利用できます。

録音の中で話された内容を検索できますか?

録音を文字起こしすると、テキストの検索が可能になり、検索結果から該当のタイムスタンプへジャンプできます。文字起こしには有料プランが必要です。

パスワードを再入力するまでにどれくらいの時間聴くことができますか?

パスワードを入力してから6時間はアクセスが維持されます。それ以降は、再度パスワードの入力が必要になります。

パスワードを忘れてしまった場合はどうなりますか?

パスワードのリセット機能はないため、設定時に必ずパスワードマネージャーなどに保存してください。

どのプランが必要ですか?

パスワード保護、リンク分析、文字起こし機能には有料プランが必要です。特にパスワード保護とリンク分析にはProまたはTeamプランが必要になります。料金プランをご確認ください。

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