ハウツーガイド
動画を自動で整理する方法

動画ファイルはあっという間に溜まる割に、中身がよく分かりません。スマホのクリップは「IMG_4821.MOV」のような名前で保存され、画面録画には日時が付き、書き出した編集データには「final_v3_approved.mp4」のような名前が付けられます。ファイルサイズが大きいため、ノートPC、外付けドライブ、クラウドフォルダーに散らばりがちで、中身を確認するにはファイルを開いてシークバーを動かして探すしかありません。
このガイドでは、動画ファイルを整理する一般的な方法と、そうした環境で生じる管理上の課題を説明した上で、Fabricを使って動画を取り込み時に自動で要約・ラベル付け・グループ化し、文字起こしによって発言内容まで検索可能にする保管方法をご紹介します。
動画ファイルを整理する一般的な方法
プロジェクトごと、あるいは日付ごとのフォルダー分けが基本としてよく用いられます。動画編集者は各プロジェクト内に決まった構成(映像素材、音声、グラフィック、書き出しなど)を作ることが多く、動画プロジェクトファイルの管理方法でもそのアプローチを取り上げています。これはプロジェクトの進行中にはうまく機能します。しかし数か月後、過去の複数のプロジェクトから特定のインタビュー映像を1本見つけ出そうとすると、それがどのプロジェクトのものだったかを思い出す必要があります。
容量の問題に対処するために使われるのが外付けドライブやクラウドストレージです。年ごとやクライアントごとにドライブを分ければノートPCの空き容量を保てますし、Google ドライブやDropboxなどのサービスを使えばどこからでもファイルにアクセスできます。ただ、どちらもファイル名、フォルダー、日付以外の内容までは把握できないため、結局は手作業で命名規則を守りながら仕分けることになります。
デジタル資産管理(DAM)ツールを導入すればメタデータ項目や承認フローを追加できますが、これはカタログを管理する専任担当者がいるような大規模チーム向けです。フリーランス、小規模スタジオ、あるいは個人のファミリーアーカイブにとってはオーバースペックであることが多く、項目の入力作業自体もなくなりません。
ステップ1:ドライブの容量を使わずに動画をFabricへ移動する
Mac、Windows、またはLinuxにFabricデスクトップアプリをインストールします。Fabricが仮想ドライブとしてマウントされるため、通常のフォルダーと同じ感覚で動画フォルダーを移動できます。ドライブ上のファイルはパソコンの容量を消費せず、開いたときにストリーミング再生されます。詳しい設定手順については、ディスク容量を使わずにクラウドファイルへアクセスする方法をご覧ください。
Webアプリへのドラッグ&ドロップや、「ファイルをアップロード」をクリックして大量のファイルを一括で取り込むことも可能です。スマートフォンで撮影した動画は、モバイルアプリの自動バックアップ機能を使って、カメラロール全体または選択したフォルダーのみを同期して取り込めます。
チームで同じドライブを使って共同作業を行うこともできます。編集者、プロデューサー、アシスタントがそれぞれのPCに共有Fabricドライブをマウントし、普段使っている編集ソフトから同じ映像素材を開くことができるため、ドライブ間でファイルをコピーしたり、ダウンロードリンクをやり取りしたりする手間が省けます。ドライブに配置されたすべてのデータは、次のステップで説明する処理へと自動で送られます。
ステップ2:各クリップをFabricに自動処理させる
動画は取り込み時に1本ずつ自動処理されます。Fabricは検索時に意味内容で一致させられるよう埋め込み(エンベディング)を作成し、要約を生成し、コンテンツの種類やトピックなどの属性を抽出し、おすすめのタグを提案します。適切なタグを採用したり、独自のタグを追加したり、ファイルの保存時にクライアント名や撮影案件などのコメントを付けたりできます。
会話が含まれる映像には文字起こしを活用しましょう。FabricはMP4、MOV、WebMファイルに加え、MP3、WAV、M4Aの音声ファイルの文字起こしに対応しており、書き起こされたテキストは検索可能になります。人名などが正しく認識されなかった場合はテキストの編集も可能です。※文字起こし機能には有料プランが必要です。
ステップ3:スマートコレクションで映像素材をグループ化する
顧客インタビュー、製品デモ、イベント取材、チュートリアルなど、後から見返すことの多い映像の種類に合わせてスマートコレクションを設定します。中身のコンテンツに基づいて自動的に収集されるため、条件に一致する新しいクリップはプロジェクトフォルダーから移動させることなく、自動的にコレクションへ追加されます。
動画管理において、この自動グループ化が最も力を発揮します。編集作業のためにプロジェクトフォルダーで撮影案件ごとにまとめつつ、コレクション機能を使えば全プロジェクトを横断して関連クリップが集約されるため、過去2年間の顧客インタビューを元のフォルダーに置いたまま1つの画面でまとめて確認できます。
ステップ4:編集履歴とフィードバックを一箇所で管理する
フォルダー、タグ、ビューの活用は任意ですが、動画制作では作業ステージごとに管理するのが効果的です。フォルダーを「粗編集」「確認中」「承認済み」などの列を持つかんばんビューに切り替え、進捗に合わせて書き出したファイルをドラッグして進めます。ファイル自体の場所は変わらず、表示形式だけが切り替わります。
レビューを行う際は、共同作業者やクライアントを閲覧・コメント権限(コメンター)としてファイルやフォルダーに招待します。コメンターは動画にタイムスタンプ付きのコメントを残したり、画面上に手書きで指示を描き込んだりできます。対応が終わったコメントは完了済みにできるため、カットへの修正指示をチェックリストのように運用できます。
ステップ5:発言内容からクリップを検索する
「検索」をクリックするか、Cmd+F(Mac)/ Ctrl+F(Windows)を押します。Fabricの検索は文字起こしされた動画を対象に、意味やキーワードで一致する箇所を探し出し、該当するタイムスタンプの位置へと直接ジャンプできます。「スプレッドシートからの移行について話している場面」といった検索により、記憶が曖昧な顧客インタビューの中から目的のシーンを瞬時に探し出せます。アイテムの種類で絞り込めば、動画のみを対象にすることも可能です。
多数の録画データにまたがる質問がある場合は、フォルダーを開いてAIアシスタントに質問してください。回答にはクリック可能なタイムスタンプ付きで参照元が提示されるため、引用された該当箇所へすぐに移動できます。
よくある質問
大量の動画ファイルを最も簡単に整理する方法は何ですか?
各ファイルを自動で処理してくれる単一のライブラリにまとめることです。Fabricでは、取り込み時に各動画の要約、属性情報の付与、タグの提案が自動で行われ、スマートコレクションによってコンテンツごとにクリップが自動分類されます。
Fabricに動画を保存すると、ノートPCの容量を消費しますか?
いいえ、消費しません。Fabricデスクトップドライブ上のファイルはパソコンの容量を使わず、開いた際にストリーミング再生されます。
動画内の特定の発言を検索することはできますか?
はい、動画の文字起こしを行えば可能です。検索機能は文字起こしされた音声や動画をカバーしており、該当する正確なタイムスタンプの位置へジャンプできます。※文字起こしには有料プランが必要です。
Fabricはどの動画形式の文字起こしに対応していますか?
Fabricは、MP4、MOV、WebMの動画形式、およびMP3、WAV、M4Aの音声形式の文字起こしに対応しています。各形式の違いについては、動画ファイル形式の解説をご覧ください。
Fabricは動画を自動的にフォルダー分けしてくれますか?
いいえ、自動でフォルダー分けは行われません。各動画の要約、属性の抽出、タグの提案を行い、それらに基づいて設定したスマートコレクションに自動で収集されます。フォルダーの使用は任意であり、ご自身で整理した構造がそのまま維持されます。
クライアントは動画の特定のシーンにフィードバックを残せますか?
はい、コメント権限を付与した共有リンクを通じて可能です。コメンターはタイムスタンプ付きのコメントを残したり、フレーム上に直接描画したりできます。公開リンク(パブリッシュリンク)は閲覧とダウンロードのみとなるため、フィードバックをもらうには共有リンクをご利用ください。
スマートフォンから動画を自動でバックアップできますか?
はい、可能です。Fabricモバイルアプリを使用すれば、カメラロール全体または選択したフォルダーのみを自動でバックアップできます。
Fabricで動画を整理するには有料プランが必要ですか?
ファイルのアップロードは無料プランでも利用可能ですが、ストレージ容量やファイルサイズに上限があります。文字起こし機能の利用には有料プランが必要です。プランの詳細は料金プランをご覧ください。