ハウツーガイド
メモを自動で整理する方法

メモはすぐに書ける反面、整理には時間がかかります。ふと思いついたアイデアは開いている適当なアプリに入力され、ミーティングの議事録は日付を冠したドキュメントに保存され、読書のメモは無関係な見出しの下に貼り付けられ、サイドプロジェクトのアイデアリストは3つの場所に散らばってしまいます。そしていざ使おうとする頃には、あるテーマに関するメモが何ヶ月分もの無題のページに分散してしまっています。
このガイドでは、人々が普段どのようにメモを整理しているか、それぞれの方法で何が求められるか、そしてメモを取り続けながらテーマごとに内容が記述されグループ分けされるようFabricを設定する方法について解説します。
人々が普段どのようにメモを整理しているか
Appleの「メモ」やGoogle Keepなどのアプリは、フォルダやラベル、検索バー、素早い記録といったシンプルな仕組みを維持しています。人々がそれらを使うのは、そのシンプルさゆえです。しかし、メモが数百件溜まるとフォルダは1つの長いリストのようになってしまい、検索もメモ内に含まれる単語を覚えているかどうかに頼ることになります。
NotionやObsidianは対極に位置します。プロパティを備えたデータベース、バックリンク、テンプレート、そしてPARAメソッドやツェッテルカステン(Zettelkasten)のような手法により、何年も機能し続ける構造をメモに持たせることができます。ただし、定期的なメンテナンスも必要です。データベースのプロパティを空欄のままにしたり、その時点でリンクを作成しなかったりすると、探すために構築したビューからメモが漏れてしまい、設定に週末を費やしたシステムも1か月以内に破綻してしまうことがあります。
多くの人はその中間に落ち着きます。手早い思いつきを記録するキャプチャアプリと、長文用の別のツールを使い分け、片方からもう片方へメモを移動するための週次レビューを行うという形です。しかし、そのレビューこそが最もスキップされやすいステップです。
ステップ1:Fabricでメモを書く、またはFabricに取り込む
いずれかのFabricアプリでメモを作成して入力を始めるか、テキストを直接貼り付けるだけで、Fabricがメモとして保存します。メモエディタはMarkdownに対応しており、ファイルや他のメモを埋め込んだり参照したりできます。スマートフォンの共有シートから送信したメモや、専用のFabricメールアドレスに転送したメモも同様に届きます。読書メモの場合は、ブラウザ拡張機能を使ってChrome、Safari、Firefox上のあらゆるウェブページで選択したテキストを保存できます。
音声メモも活用できます。任意のFabricアプリでボイスメモを開始すると、停止した際に文字起こしからメモとして書き起こされます。音声メモと文字起こし機能のご利用には有料プランが必要です。既存のメモがEvernoteやNotionにある場合、Fabricには両方からのインポート機能が用意されています。
ステップ2:保存時にFabricに各メモを読み込ませる
すべてのメモは保存時に自動処理されます。Fabricは意味内容からメモを見つけられるように埋め込み(embeddings)を作成し、短い要約を書き、扱われている概念やトピックなどの属性を抽出し、タグを提案します。たとえば、職場のオンボーディングの課題に関する乱雑なメモであれば、新入社員のセットアップにおける3つの問題点として要約され、オンボーディングや関連チームのタグが提案されます。
適切だと思う提案されたタグを採用し、残りは無視してかまいません。タグは任意ですが、検索を特定のテーマに絞り込みたい場合に役立ちます。メモの内容がテキストだけでは明確でない場合(きっかけとなった会話など)は、簡単なコメントを追加してその文脈も一緒に保存しておきましょう。
ステップ3:手動でリンクすることなく関連メモを見つける
メモを開き、類似検索(similarity search)を実行します。Fabricは、同じ単語が使われていなくても、意味が近いメモやファイル、保存したリンクを見つけ出します。たとえば、価格設定の実験に関するメモから、支払意欲についてのポッドキャストの文字起こしや、同じ疑問が提起された過去のミーティングメモが浮かび上がってくることがあります。
これにより、執筆中にメモを毎回立ち止まってリンクさせる習慣を必要とせず、手動バックリンクの役割の多くをカバーできます。もちろん、プロジェクト計画とそれを形作った議事録の間など、固定された関連性を持たせたい場合には、メモ間に手動でリンクを追加することも可能です。
ステップ4:スマートコレクションとお好みの構造を設定する
プロダクトのアイデア、読書メモ、健康、特定のプロジェクトなど、よく書くテーマごとにスマートコレクションを作成します。スマートコレクションは内容に基づいて自動的に分類・蓄積されるため、外出先の待ち時間にスマートフォンで書いたメモも、移動させる手間なく適切なコレクションに追加されます。
フォルダ、スペース、タグ、カンバンビュー、キャンバスはすべて任意(オプション)です。すでに特定の手法を実践している場合、Fabricはそれに対応できます。PARAメソッドのための4つの最上位フォルダや、セカンドブレインの構築(Building a Second Brain)のスタイルに応じた責任領域ごとのスペースなどを作成できます。その手法でカバーしきれない隙間は、コレクションと検索が補います。
ステップ5:メモ全体を横断して検索し、質問する
Cmd+F(Mac)/ Ctrl+F(Windows)を押し、探しているメモの特徴を入力します。Fabricの検索は意味とキーワードの両方で一致するため、「ジムの紹介制度に関するあのアイデア」といった曖昧な記述でも、正確な言い回しなしで見つけ出すことができます。完全一致するフレーズを探すには引用符(")を使用し、タグや場所による絞り込みフィルタも利用できます。
メモの情報をまとめるには、フォルダやコレクションを開いてAIアシスタントに「今年、採用について何を書いた?」などと質問します。参照元のメモを引用しながら回答してくれ、その回答を新しいメモとして保存することもできます。これをベースに、さらにまとめページを発展させていくことが可能です。
よくある質問
Fabricはメモを自動でフォルダに整理してくれますか?
いいえ。Fabricは各メモの要約、属性の抽出、タグの提案を行い、設定されたスマートコレクションがそれらに基づいて自動分類します。フォルダはご自身で配置した構造のまま維持されます。
EvernoteやNotionからFabricにメモを移行できますか?
はい。FabricにはEvernoteやNotionのほか、Pocket、Omnivore、ブラウザのブックマークファイルからのインポート機能が備わっています。
メモにタグを付ける必要はありますか?
いいえ。タグ付けは任意です。Fabricがタグを提案しますが、タグが付いているかどうかにかかわらず、検索やスマートコレクションはメモの内容そのものに基づいて動作します。
閲覧中のメモと関連するメモを見つけるにはどうすればよいですか?
そのメモで類似検索を実行してください。Fabricが意味の近いメモ、ファイル、リンクを見つけ出します。
FabricでPARAメソッドやツェッテルカステンを使用できますか?
はい。フォルダ、スペース、タグを使ってどちらの手法も再現できます。ゼロから構築する場合は、ツェッテルカステン・メソッドの解説でその仕組みをご確認いただけます。
音声メモも同様に整理できますか?
はい。音声メモは文字起こしによってテキストメモとなり、通常のメモと同様に処理されます。なお、音声メモと文字起こし機能には有料プランが必要です。
AIの回答をメモとして保存できますか?
はい。AIアシスタントの回答はメモとして保存でき、生成した要約はライブラリの一部として他のメモと同様に処理されます。
無料プランでもメモ機能は含まれていますか?
はい。メモ機能は無料プランに含まれていますが、AIの利用には制限があります。文字起こしやコネクション機能には有料プランが必要です。詳細は料金ページをご覧ください。