ハウツーガイド
ドキュメントのハイライトと注釈の付け方

作業中のドキュメントには様々な意見が集まります。方針案の特定の段落について同僚の意見が必要だったり、議事録で次回のミーティングに向けて質問にフラグを立てる必要があったり、Markdownで書かれた仕様書でセクション3がセクション5と矛盾しているというリマインダーが必要だったりします。これらのメモはすべて特定の言葉のすぐ隣に配置されるべきものですが、ドキュメントの形式によってその扱い方は異なり、場合によってはまったく対応していないこともあります。
このガイドでは、人々が普段どのようにドキュメントにマークアップを行っているか、異なる形式の混在によって生じる摩擦、そしてDOCX、Markdown、TXT、HTML、JSONファイル、さらにはFabricノートに対して、注釈がテキストと常に結びついた状態で1か所でハイライトやコメントを行う方法について解説します。
一般的なドキュメントへの注釈方法
Wordのコメント機能や変更履歴の記録はDOCXファイルの標準であり、Word内ではうまく機能します。しかしコメントはそのファイル固有のコピー内に残るため、1つのドキュメントを3人にメールで送ると、統合が必要な3つの注釈付きコピーとして返ってくることがあります。
Googleドキュメントは1つの共有ファイル内でコメントを保持するため、そこで作成されたドキュメントについてはコピーが散乱する問題が解決されます。しかし、Markdown形式のREADMEやプレーンテキストのログなど、他の形式のファイルは通常、最初に変換する必要があり、変換されたバージョンは元のファイルから乖離していってしまいます。
コメント機能がまったくない形式の場合、テキスト内に直接「TODO」や「[要確認]」などのインラインメモを打ち込むか、別のメモファイルを残すという手段に頼ることになります。インラインメモはドキュメントを乱雑にし、誤ってそのまま公開してしまうリスクがあります。一方、別のメモファイルにすると、ドキュメントが変更されるにつれて該当する場所が分からなくなってしまいます。
ステップ1:ドキュメントをFabricに取り込む
ドキュメントをFabricにドラッグするか、貼り付けるか、「ファイルをアップロード」をクリックします。FabricはDOCX、TXT、Markdown、HTML、JSONに対応しています。アップロードは一度に大量のファイルを処理できるため、プロジェクトフォルダー全体をまとめて取り込むことが可能です。各ファイルは元の形式を維持し、保存時にコメントやタグを追加できます。
Finderやエクスプローラーからの作業を希望される場合、Fabricデスクトップアプリを使用すると、Mac、Windows、Linux上でFabricを仮想ドライブとしてマウントできます。そのドライブにドキュメントを保存するだけでFabricに取り込まれ、注釈を付ける準備が整います。
GoogleドキュメントやNotionページはコネクションを通じて取り込むことができます(有料プランが必要です)。また、ノート&ドキュメントエディタを使ってFabric内で直接執筆することもできるため、下書き作成と注釈付けを同じ場所で開始できます。
ステップ2:重要な箇所をハイライトする
ドキュメントを開き、マークしたいテキストを選択します。Fabricの注釈機能には2つのモードがあります。後ですぐ確認するためのシンプルな「ハイライト」と、内容について意見を残す必要がある場合の「コメント付きハイライト」です。ハイライトはテキストそのものの上に重ねて表示されるため、ドキュメントのレイアウトを崩さず、元のコンテンツに文字が書き込まれることもありません。
目的を持ってハイライトを活用すると最も効果的です。契約書のテンプレートであれば、クライアント名に置き換える必要があるすべての箇所をハイライトできます。議事録であれば、決定事項をそれぞれハイライトするのもよいでしょう。一貫した習慣をつけることで、後から見返したときにハイライトを素早く把握できるようになります。
取引先の利用規約、リサーチの概要、新しい職場のハンドブックなど、自分で書くのではなく読むためのドキュメントでは、読み進めながらハイライトを付けることで自分自身の読書要約を素早く作成できます。30ページのハンドブックに戻ってきたときでも、ハイライトされた6つの箇所を確認するだけで、通常は必要な情報が手に入ります。
ステップ3:コメントを追加して移動する
ハイライトにコメントを追加して、質問を投げかけたり、決定事項を記録したり、フォローアップのメモを残したりできます。各コメントはハイライトされた箇所に常に紐づいています。コメントの位置タグをクリックすると、ドキュメント内のそのハイライト箇所へ直接ジャンプできるため、長い仕様書をスクロールしてメモが指している行を探す手間が省けます。
自分用のメモとしては、自分の言葉で書いた短いコメントが最も役立ちます。エバーグリーン・ノートでは、アイデアを自分の言葉で書き直すことが、記憶の定着や他のアイデアとの結びつきにどのように役立つかを説明しています。
ステップ4:チームでドキュメントに注釈を付ける
ドキュメントまたはそのフォルダーを共有し、各メンバーの権限を選択します。Fabricのロールと権限には、閲覧者(Viewer)、閲覧者(コメント可)(Commenter)、編集者(Editor)、管理者(Admin)があり、スペース単位およびファイル単位で設定できます。コメント権限のユーザーは、ドキュメントを変更することなくテキストのハイライトやコメントの追加が可能です。編集者はその両方を行えます。
コメントはスレッド形式になるため、質問とその回答がひとまとまりで残ります。どのコメントも「完了」としてマークできるため、レビュー済みのドキュメントをチェックリストとして活用できます。コラボレーションワークスペースの設定では、チームが共有スペースや権限をどのように構成するかについて解説しています。
ステップ5:ドキュメントを検索してメモを活用する
「検索」をクリックするか、Cmd+F(Mac)/ Ctrl+F(Windows)を押します。Fabric検索はドキュメント内のテキストを読み取り、意味やキーワードに基づいて一致するものを探します。二重引用符("")を使えば完全一致検索も可能です。フィルターを使用することで、タグ、場所、またはアイテムの種類によって結果を絞り込むことができます。
コメントによってドキュメント全体の修正が必要になった場合、AIアシスタントが直接編集を行うことができます。変更箇所ごとに「承認」と「拒否」が表示されるため、すべての編集内容を確認できます。また、注釈付きのドキュメントが入ったフォルダーを開いてアシスタントに質問することも可能です。AIはそのフォルダーの内容に基づいて回答し、参照したファイルを提示します。
回答はノートとして保存できるため、「これら3つの仕様書全体でフラグが立てられている未解決の質問は何か?」といった質問を、ドキュメントの横に置いておくメモとして残すことができます。ノート作成の基本では、後々まで役立つノートを作成するための詳細を紹介しています。
よくある質問
オンラインでWordドキュメントのテキストをハイライトするにはどうすればよいですか?
FabricにDOCXファイルをアップロードして開き、テキストを選択してハイライトします。どのハイライトにもコメントを追加できます。
Markdownやプレーンテキストファイルに注釈を付けることはできますか?
はい。FabricはDOCXやFabricノートだけでなく、Markdown、TXT、HTML、JSONファイル内のテキストに対するハイライトやコメントにも対応しています。
ハイライトによってドキュメントの内容が変更されますか?
いいえ。ハイライトやコメントはテキストの上に重ねて配置されるため、ドキュメント自体に何かが書き込まれることはありません。
ハイライトとコメントの違いは何ですか?
ハイライトは、後ですぐ確認できるように該当箇所をマークするものです。コメントは、質問や決定事項などのメモをハイライトに追加するもので、その箇所に紐づいたまま保持されます。
チームで同じドキュメントにコメントできますか?
はい。コメント権限または編集権限を付与して共有してください。コメントは各ハイライトの下でスレッド化され、外部のユーザーもアカウント登録なしで共有リンクを利用できます。
長いドキュメントの中でコメントを見つけるにはどうすればよいですか?
コメントの位置タグをクリックすると、Fabricがそれが属するハイライト箇所へジャンプします。
コメントを「解決済み」としてマークできますか?
はい。どのコメントも「完了」としてマークできるため、レビュー済みのドキュメントをチェックリストのように運用できます。
コメントで要求した変更をAIに適用してもらうことはできますか?
AIアシスタントがドキュメントを直接編集することができ、加えられた変更ごとに承認または拒否を選択できます。
Fabric内でGoogleドキュメントに注釈を付けることはできますか?
Googleドキュメントは、Googleドライブ連携を通じてFabricに取り込むことができます(有料プランが必要です)。プランの詳細については料金をご覧ください。