ハウツーガイド
ChatGPTやClaudeにメールへのアクセス権を付与する方法

日々の業務における知識の多くはメールで届きます。クライアントによる見積もりの承認、家主が同意した条件、サプライヤーからの納期の変更、意思決定に至った長いスレッドなどです。ChatGPTやClaudeを使って返信の下書きを作成したり、合意内容を確認したりしたいとき、関連するメールは通常、メルマガや通知に紛れて、AIツールからは見えない受信トレイに埋もれてしまっています。
このガイドでは、現在人々がメールをAIチャットに取り込む一般的な方法と、Fabricを通じてChatGPTやClaudeでメールを利用できるようにする2つの方法(残しておきたいメッセージの転送、およびGmailやOutlookとの連携)について解説します。
メールをChatGPTやClaudeに取り込む一般的な方法
最も一般的なのはコピー&ペーストです。スレッドを開き、テキストを選択してチャットに貼り付け、要約や返信の作成を依頼します。1つのスレッドであれば手軽ですが、引用返信が重なる長いスレッドは煩雑になり、添付ファイルは個別にダウンロードしてアップロードし直す必要があり、貼り付けたテキストはその場限りの会話の中に留まってしまいます。
ChatGPTとClaudeはどちらも、モデルが受信トレイを検索できるようにメールアカウントを直接連携する機能を提供しています。重要なメールが1つのアカウントに集約されている人にとっては、それで十分かもしれません。しかし、仕事用アカウント、個人用アカウント、共有受信トレイなどを使い分けている場合、連携したアカウントによって回答が左右されたり、関連するドキュメントやメモとメールが切り離されたままになったりすることがあります。
重要なメールを手元に残すために、自分宛てに転送したりメモアプリに保存したりする人もいます。これによって1か所に集約はできますが、再度コピーしない限りAIツールからはアクセスできません。自分宛てにファイルをメール送信するのをやめる方法では、その習慣について詳しく取り上げています。
ステップ1:残しておきたいメールを転送する
FabricはFabric保存用のメールアドレスを提供します。メール、添付ファイル、メモをそのアドレスに転送するだけで、ライブラリに保存されます。認証済みのFabricアカウントアドレスからのメールのみを受け付けますが、チーム利用の場合は追加の送信者アドレスを承認することも可能です。
転送はあらゆるデバイスのあらゆるメールクライアントから行えるため、決定事項や合意事項を含むメール(承認された見積もり、条件の確認、後で参照する必要があるスレッドなど)の保存に最適です。件名だけでは重要性がわかりにくい場合は、転送後にFabric上でコメントやタグを追加できます。
ここでは簡単な習慣づけが効果的です。承認、合意、確認の連絡、後で再び必要になる添付ファイル付きのメールなど、半年後に見つけ出したいと思うメールだけを転送しましょう。メルマガや通知は受信トレイに残しておいて問題ありません。
添付ファイルも同様に転送できるため、メールで届いた契約書のPDFやスプレッドシートを、元のスレッドと同じライブラリに保存できます。請求書や領収書のメールを自動で保存する方法では、定期的に届くメールの管理ルーティンを紹介しています。
ステップ2:GmailまたはOutlookを連携して検索範囲を広げる
受信トレイ全体を対象にしたい場合は、GmailまたはOutlookを連携します。Fabricのマーケットプレイスにアクセスし、アプリを選択して「インストール」をクリックし、表示される画面でサインインして権限を付与します。元の画面に戻ると、Fabric側で連携完了が確認されます。連携機能には有料プランが必要です。
連携が完了すると、Fabric独自の検索機能やAIアシスタントがメールにアクセスできるようになります。検索画面の右側にあるナレッジ検索パネル(モバイル版では下部のドロワー)内をクリックして、Fabricと連携済みアプリを横断して検索し、そこから続けて質問を投げかけることができます。
ステップ3:ChatGPTやClaudeにFabricを追加する
FabricのMCPサーバーは https://mcp.api.fabric.so/mcp です。サインインにはOAuthを使用し、設定は1分もかからずに完了します。
Claudeの場合:Claudeの公式コネクタディレクトリからFabricを追加するか、Claude Desktopの「Settings(設定)」から「Connectors(コネクタ)」を開き、名前とサーバーURLを指定してカスタムコネクタを追加し、サインインの案内に従います。
ChatGPTの場合:「設定」を開き、「コネクタ」に進み、「コネクタを追加」を選択してURLと名前を入力して保存します。新しい会話を開始し、「詳細」をクリックして「コネクタを追加」を選び、Fabricを選択してサインインします。
サインインに失敗した場合は、AIツールから一度サーバーを削除し、再度追加してください。
ステップ4:他の情報と合わせてメールについて質問する
Fabricが連携されると、ChatGPTやClaudeはFabricライブラリを検索し、転送されたメールやそれに関連する添付ファイル、ドキュメントを読み取れるようになります。例えば、「Harbor Designが修正見積もりを承認したメールをFabricで検索し、合意した金額を教えて」や、「今年家主から届いて保存したメールを探し、約束してくれたすべての修繕箇所をリストアップして」のように質問できます。
メールはファイルと同じライブラリに保管されるため、それらを組み合わせた質問も可能です。「メールでクライアントが合意した内容と提案書のスコープを比較し、フォローアップの文面を作成して」とAIツールに依頼することができます。
AIツールはFabric内にメモやタスクを作成することもできるため、スレッド内で見つかった約束事項を、元のメールを紐付けたタスクとして登録できます。作成されたアイテムはFabricのストレージとAI使用量としてカウントされます。後からメールを探す方法については、過去のメール添付ファイルを素早く見つける方法をご覧ください。
よくある質問
ChatGPTは私のメールを読むことができますか?
Fabricをコネクタとして追加することで、ChatGPTはFabricライブラリに保存されたメールを検索し、読み取ることができるようになります。
Fabricにメールを保存するにはどうすればよいですか?
認証済みのアカウントアドレスから、ご自身のFabricメールアドレス宛てにメールを転送してください。添付ファイルやメモも同様の方法で転送できます。
FabricはGmailやOutlookと連携できますか?
はい。FabricのマーケットプレイスからGmailまたはOutlook連携をインストールしてください。連携機能のご利用には有料プランが必要です。
チームメンバーが同じFabricアカウントにメールを転送することはできますか?
はい。追加の送信者アドレスを承認できるため、チームメイトもFabricにメールを転送できます。
ClaudeはFabricに保存されたメールを使って返信の下書きを作成できますか?
はい。Fabricに保存されたスレッドを読み取って返信の下書きを作成するようClaudeに指示し、その下書きをメールクライアントにコピーして送信できます。
受信トレイとファイルを同時に検索することはできますか?
はい。GmailまたはOutlookを連携すると、Fabricのナレッジ検索パネルおよびAIアシスタントが、Fabricと連携済みアプリをまとめて横断検索します。
FabricをClaudeに接続するのにAPIキーは必要ですか?
いいえ。FabricはOAuthを使用するため、ブラウザ上でアクセスを承認するだけで完了します。
どの機能に有料プランが必要ですか?
GmailおよびOutlookの連携、ならびにその他のアプリへのすべての連携には有料プランが必要です。各プランに含まれる内容については、料金ページをご確認ください。
保存したメールを利用できる他のAIツールはありますか?
リモートHTTPサーバーをサポートするMCPクライアントであれば、同じサーバーURLを使用して、Claude Code、Codex、Cursor、VS Code(Copilot含む)など、どのツールからでも利用可能です。