ハウツーガイド

あらゆるデバイスでデザインファイルを利用する方法


デザイン作業が1台のデバイスだけで完結することはめったにありません。レイヤー分けされたソースファイルはスタジオのワークステーションにあり、ノートPCはクライアントとのミーティングに持ち出し、カフェで最新のロゴ案を見せてほしいと頼まれたときにはスマートフォンで対応します。ソースファイルは容量が大きく、修正を重ねるごとに出力ファイルは増え、プロジェクト全体を各デバイスにコピーするとすぐにディスクがいっぱいになってしまいます。

このガイドでは、デザイナーが普段どのようにPCやスマートフォン間でファイルを利用できるようにしているのか、ストレージやバージョン管理でどこに問題が生じるのか、そしてFabricにデザインファイルを保存して各PCにストリーミングし、どのデバイスからでも出力ファイルを確認できるようにする方法について解説します。



デザイナーが普段デバイス間でファイルを移動する方法

Figmaのようなブラウザベースのツールは作業ファイルをクラウドに保存するため、ブラウザさえあればどのPCからでも開くことができます。これは、そうしたツール内で行う作業には十分です。しかし、写真、フォント、イラスト、動画、印刷用データなど、周辺のアセットは別の場所にファイルとして保管されたままになります。

こうしたファイルには通常、デスクトップ同期サービス、Adobeのクラウドストレージ、またはDropboxやGoogleドライブのような一般的なクラウドドライブが利用されます。これらを使えば、複数のマシン間でファイルを利用できるようになります。しかし大規模なプロジェクトでは、ディスク容量を節約するためにローカルに同期するフォルダーを選択せざるを得ず、ノートPCで必要なファイルが同期から除外されていたことに後から気づく、といった事態がよく起こります。

特に大容量のアーカイブには、外付けSSDもよく使われる解決策です。高速でシンプルですが、一度に1か所にしか置けないため、置き忘れのリスクもあります。また、確認用の出力データはメールの添付ファイルや転送リンクになりがちで、レビューのたびにコピーが増えていきます。デザインファイル形式の解説では、どの形式を保持し、どの形式を出力すべきかについて説明しています。



ステップ1:デザインプロジェクトをFabricドライブに移動する

デザイン作業を行う各コンピューターにFabricデスクトップアプリをインストールします。Mac、Windows、Linuxに対応しており、Fabricを仮想ドライブとしてマウントします。既存のフォルダー構造をそのまま維持して、Finderやエクスプローラーからプロジェクトフォルダーをコピーします。

このドライブ上のファイルはコンピューターの容量を消費せず、開いたときにストリーミングされます。ディスク容量の少ないノートPCでも、ストレージ容量をはるかに超えるプロジェクトアーカイブを開くことができ、各マシンにどのフォルダーを保持するかを事前に決めておく必要もありません。ファイルはFabricクラウド上に保存され、各コンピューターはそこから読み込みます。

また、Webアプリにファイルをドラッグするか、「ファイルをアップロード」をクリックして、大量のファイルを一度に処理することもできます。



ステップ2:どのコンピューターからでもデザインアプリでファイルを開く

Fabricドライブは通常のフォルダーと同じように動作するため、どのコンピューターからでも、普段使っているデザインアプリでソースファイルを直接開くことができます。保存するとFabric内のファイルが更新されるため、次に別のマシンで開いたときには直前の作業内容が反映されています。

スタジオであれば、同じドライブを共有することも可能です。チームで1組のプロジェクトフォルダーを使って作業でき、フリーランスや新入社員にもファイルをコピーすることなく必要なフォルダーへのアクセス権を付与できます。設定方法については、チーム用共有ドライブの設定方法をご覧ください。



ステップ3:スマートフォンで出力データやリファレンスを確認する

iOSおよびAndroid向けのFabricモバイルアプリを使用すると、同じライブラリを開くことができます。エクスポートした画像やPDFをソースファイルと一緒に保存しておけば、ノートPCがなくてもミーティング中にスマートフォンから最新のデザイン案を提示できます。

リファレンスはその逆の流れで活用できます。ポスターで見かけた書体やショーウィンドウのカラーパレットをスマートフォンで撮影すれば、ワークステーションのライブラリに保存され、次のムードボードにすぐ取り込めます。ブラウザ拡張機能を使えば、Web上で見つけた画像やページでも同様のことができます。

ファイルが追加されるたびに、Fabricは短い要約を作成し、コンテンツタイプ、コンセプト、カラーなどの属性を抽出してタグを提案します。さらに、すべてのロゴ出力をまとめるスマートコレクションなどを設定できるため、よく使うファイルを小さな画面でも素早く開くことができます。



ステップ4:色、コンテンツ、または類似性でビジュアルを検索する

デザインアーカイブをファイル名で検索するのは困難です。Fabricは、画像に含まれる視覚的要素、テキスト、色を読み取ります。検索機能はこれを利用しているため、「ボトルのある青いパッケージのモックアップ」と検索するだけで、どのデバイスからでも目的のエクスポートデータが見つかります。ブランドカラーと一致させるには、HEXコードを貼り付けるか、カラーピッカーで色を選択します。

手元にあるものと似た作品を探すには、画像を選択して類似検索を実行します。画像の場合、構図、色、被写体を比較するため、レイアウトの全バリエーションや似た雰囲気の過去のプロジェクトを探す際に役立ちます。ビジュアルライブラリの活用法については、ブランドアセットの管理方法をご覧ください。



ステップ5:同じライブラリからフィードバック収集と納品を行う

フィードバックを収集するには、エクスポートフォルダーを閲覧・コメント権限でクライアントと共有します。クライアントは画像上に手描きし、その描画にコメントを添付できます。対応が終わったコメントは完了としてマークできます。これらの注釈はすべてのデバイスに表示されるため、スマートフォンから未対応の項目を確認することも可能です。

最終納品では、フォルダーをWebページとして公開します。公開されたリンクは閲覧専用となり、許可すればダウンロードも可能です。Fabric内のファイルを更新すると、公開されたページも更新されます。



よくある質問

ディスク容量を圧迫せずにノートPCで大容量のデザインファイルにアクセスするにはどうすればよいですか?

Fabricデスクトップドライブに保存してください。ローカルのディスク容量を使用せず、開いたファイルごとにストリーミングされます。

デザインソフトウェアからFabric内のファイルを開くことはできますか?

はい。FabricドライブはPC上の通常のフォルダーと同様に動作するため、普段お使いのアプリから直接ファイルを開くことができます。

チームで同じデザインファイルを使って作業できますか?

はい。チームで共有Fabricドライブを使って作業でき、閲覧者、コメント投稿者、編集者、管理者などの権限を設定できます。プランについてはチーム向け料金をご覧ください。1ユーザーごとの課金ではありません。

色で画像を検索できますか?

はい。HEXコードを貼り付けるか、検索画面のカラーピッカーを使用して、色から画像を検索できます。

スマートフォンからデザイン作品を見せることはできますか?

はい。Fabric内のエクスポートされた画像やPDFは、iOSおよびAndroidアプリで開くことができます。

クライアントはどのようにしてデザインにコメントできますか?

コメント権限でクライアントと共有してください。Fabricのアカウント登録なしで、画像上に直接描き込んでコメントを追加できます。

FabricはWindowsやLinuxでのデザイン作業にも対応していますか?

はい。デスクトップアプリとその仮想ドライブはMac、Windows、Linuxで動作します。

過去に作成したデザインと似たデザインを探すことはできますか?

はい。画像を選択して類似検索を実行すると、構図、色、被写体が比較され、類似のものが検索されます。

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