ハウツーガイド

すべての契約書から特定の条項を検索する方法


すべての契約書を一度に横断して確認したくなる疑問があります。「自動更新されるサプライヤー契約はどれか?」「無制限の責任(賠償責任の上限なし)に合意しているものはどこにあるか?」「30日前の通知で解約できるクライアント契約はどれか?」その答えは各契約書の条項に記されていますが、契約書ごとに異なる見出しの下、異なるページで、独自の言い回しで記載されています。

本ガイドでは、大量の契約書の中から特定の条項を確認する一般的な方法と、Fabricの意味ベースの検索、完全一致検索、および各情報源へのリンク付きで検出結果を一覧表示するAIアシスタントを活用してそれを行う方法について解説します。



契約書間で条項を確認する一般的な方法

手作業による方法は、各契約書を開き、Ctrl+Fを使って「更新(renew)」「解約(terminate)」「責任(liability)」など該当しそうな単語を検索することです。数件の契約書であればこれでも十分ですが、40件もあると半日仕事になってしまいます。さらに、キーワード検索では「renews(更新する)」の代わりに「shall continue for successive twelve-month periods(12か月単位で継続するものとする)」と書かれている条項を見逃してしまう可能性があります。

多くのチームでは、取引先、開始日、更新、通知期間などの主要条項をまとめたスプレッドシートを管理しています。常に最新の状態に保たれていれば素早く概要を把握できますが、新しい契約書が追加されるたびに誰かが目を通して行に入力する必要があり、かつその担当者が毎回同じ基準で条項を読み解くことに依存しています。

大企業では、この用途向けに構築され法務チーム向けの価格設定がされた契約管理ソフトウェアを使用します。中小企業やスタジオ、コンサルティング会社にとっての現実的な代替手段は、弁護士に契約書一式の確認を依頼することですが、これは重要な意思決定には適切であっても、「どこに書いてあるか?」を調べるためだけに依頼するには高額な手段です。



ステップ1:すべての契約書を1つのフォルダーにまとめる

署名済みのPDFやWordファイルをFabricにドラッグするか、「ファイルをアップロード」をクリックしてアップロードします(大量の一括処理も可能です)。メールで届いた契約書は、ご自身のFabricメールアドレスに転送してください。写真やスキャンしたページ内のテキストも検索で読み取れるため、スキャンした紙の契約書でも問題ありません。

AIアシスタントの参照範囲を特定のフォルダーに限定できるため、この作業ではそれらを1つのフォルダーやスペースにまとめておくことが重要です。Googleドライブに保存されている場合は、Googleドライブの双方向連携によってインポートし、同期を維持できます(連携機能には有料プランが必要です)。クライアントごとに構造化するアイデアについては、クライアントファイルの整理に関するラーニングガイドをご覧ください。



ステップ2:意味に基づいて条項を検索する

ボタンまたは Cmd+F (Mac) / Ctrl+F (Windows) で検索を開き、「contract renews automatically unless canceled(解約されない限り自動更新される契約)」「cap on liability(責任の上限)」「client can terminate with notice(クライアントは通知により解約可能)」のように条項の内容を言葉で説明して入力します。検索はハイブリッド形式で、キーワードだけでなく意味によるマッチングも行うため、自動更新に関するクエリに対して「successive twelve-month periods(連続する12か月の期間)」と記載された条項でも検出できます。

検索結果をクリックすると各契約書の該当ページが直接開くため、表紙からスクロールする手間なく条項をすぐに確認できます。フォルダーの場所でフィルターをかけて契約書内のみを検索対象にしたり、クライアントや年別でタグ付けしている場合はタグで絞り込んだりすることも可能です。

後で見返したい条項が見つかったら、PDF上でハイライトしてコメントを追加します。「30日前、書面必須」のようなメモを条項自体に残しておけば、次回の検索時にわかりやすい一致対象となります。



ステップ3:引用符(クオーテーション)で正確な文言を一致させる

標準的な条項では、特に同じテンプレートから作成された契約書の場合、同じ文言が再利用されることがよくあります。「indemnify and hold harmless(補償および免責)」や「governing law(準拠法)」のようにフレーズを引用符で囲むと、厳密に完全一致するものが検索されます。

両方の検索方法を組み合わせて使用すると効果的です。引用符を使った検索はテンプレートから作成されたすべての契約書を捉え、意味ベースの検索は相手方が起草した、同じ趣旨が異なる言葉で表現されている契約書を捉えます。

また、引用符は契約書全体にわたって定義語を確認する最も手軽な方法でもあります。「Confidential Information(機密情報)」を引用符で囲んで検索すると、その正確なフレーズが使用されているすべての契約書が表示され、それぞれがどのように定義しているかを精読する前の迅速な一次確認になります。同様の手法は、当事者名、製品名、複数の契約書で参照されている別紙や附属書のタイトルにも有効です。



ステップ4:AIアシスタントにすべての該当箇所をリストアップさせる

契約書フォルダーを開いてAIアシスタントを起動するか、フォルダーを右クリックしてアシスタントのコンテキストに追加します。これにより、対象がそのフォルダー内に限定され、内部のすべてが分析されます。「自動更新条項があるすべての契約書と、解約に必要な通知期間をリストアップして」と質問してください。回答には各参照元へのクリック可能なリンクが含まれているため、すべての項目をドキュメントと照合して確認できます。

「そのうち今後6か月以内に更新されるものはどれ?」「準拠法の記載がないものはどれ?」のように、追加の質問でリストを絞り込むことができます。1つのサブスクリプションでGemini、OpenAI、Claudeなど複数のAIラボのモデルを利用できるため、同じ文書セットを異なるモデルがどのように読み解くかを比較することも可能です。

検索結果は調査の補助ツールとして活用してください。アシスタントは条項の場所を特定し引用しますが、その条項が自社を保護しているか、あるいはどのように再交渉すべきかといった判断は、ユーザー自身および法律顧問が行う必要があります。



ステップ5:回答を参照用メモとして保存する

アシスタントの回答をメモとして保存すれば、各契約書へのリンクが含まれた条項のサマリーが完成します。これを契約書フォルダーに保管し、新しい契約書が届いた際に追加していけば、主要条項スプレッドシートの軽量版として機能します。見つかった内容の事後対応については、更新日を追跡する方法をご覧ください。

新しい契約書を自動的に収集したい場合は、コンテンツに基づいて自動分類されるスマートコレクションをご利用ください。



よくある質問

すべての契約書から特定の条項を検索するにはどうすればよいですか?

契約書をFabricに保存し、条項の内容を言葉で説明して検索するか、正確な文言を引用符で囲んで検索します。結果をクリックすると、その条項が記載されているページが直接開きます。

異なる言い回しが使われている条項も検索で見つかりますか?

はい。キーワードだけでなく意味によるマッチングも行われるため、条項の内容を説明することで、異なる言い回しのものも検出できます。

AIを使って自動更新条項があるすべての契約書を一覧表示できますか?

はい。契約書フォルダー内でAIアシスタントに指示すると、検出結果が各情報源へのクリック可能なリンク付きで一覧表示されます。

AIの参照範囲を自分の契約書だけに限定することはできますか?

はい。アシスタントを開く前に対象のフォルダーを開くか、フォルダーを右クリックしてアシスタントのコンテキストに追加してください。

スキャンした契約書でも機能しますか?

はい。撮影されたテキストを含む、画像やスキャンデータ内のテキストも検索の対象となります。

これは法的な契約書レビューの代わりになりますか?

いいえ。Fabricは条項を素早く見つけて引用するためのツールです。それらの法的な解釈や判断は、ご自身や弁護士が行う必要があります。

検索結果を保存しておくことはできますか?

はい。アシスタントの回答をメモとして保存でき、各契約書へのリンクもそのまま保持されます。

どのプランが必要ですか?

ファイルのアップロードと制限付きのAI利用は無料プランに含まれています。Googleドライブとの連携には有料プランが必要です。各プランに含まれる内容については、料金プランをご覧ください。

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