ハウツーガイド

スタイルガイドの作り方


スタイルガイドがあれば、レビューのたびに議論になりがちな細かい疑問が解消されます。「email」なのか「e-mail」なのか、見出しにはセンテンスケースを使うのか、顧客をどう呼ぶか、会社として避けるべき言葉は何か、などです。スタイルガイドがなければ、各ライターは自分の癖に従って書き、校正者は何度も同じ修正を繰り返すことになります。

このページでは、声のトーン、文法、用語、書式などを規定する、ライティングおよびコンテンツのスタイルガイドについて解説します。チームが通常どのようにスタイルガイドを作成しているのか、なぜ形骸化しやすいのか、そしてFabricを使って自社の実例からガイドを構築し、チームが執筆に使うAIツールも含めて活用し続ける方法を紹介します。



チームがスタイルガイドを作成・維持する一般的な方法

多くのスタイルガイドは、1人の担当者が週末に数週間かけて作成したGoogleドキュメントやWordファイルから始まります。すぐに始められて共有も簡単です。しかし、20ページを超えると検索が難しくなり、メンバーがローカルにコピーを保持するようになり、どのバージョンが最新なのか分からなくなってしまいます。

ConfluenceやNotionなどのWikiに移行すると、検索やリンクが容易になります。しかし、よくある課題はメンテナンスです。担当者が明確でないとWikiはすぐに陳腐化し、ミーティングやチャットで合意された新しいルールが反映されないことがよくあります。責任体制の側面については、コンテンツガバナンスで扱っています。

規模の大きいコンテンツチームでは、APスタイルブックやシカゴ・マニュアル・オブ・スタイルなどの公開ガイドを採用し、補足として社内独自の短いルールを追加することもあります。また、自社のルールに沿って文章をチェックするライティングツールを有料で導入するチームもあります。どちらも効果的ですが、社内ルールはまずどこかに書き留めておく必要があり、それを説明する具体例は古いドキュメントのあちこちに散らばっているのが一般的です。



ステップ1:優れた執筆の実例を集める

スタイルガイドは、実例を示しながら書くのが最も簡単です。プロジェクト用のフォルダーを作成し、チームが良いと認める文章を集めましょう。評判の良かったブログ記事、好評だった提案書、テストで好結果を出したプロダクトコピー、顧客の反応が良かったメールなどです。ファイルをドラッグ&ドロップしたり、アップロードしたり、テキストやリンクを直接Fabricに貼り付けたりします。

社外の実例も追加しましょう。Chrome、Safari、Firefox向けのブラウザ拡張機能を使えば、トーンに好感が持てる他社のウェブページや選択したテキストを保存できます。レイアウトが重要な場合は、ページのスクリーンショットも保存可能です。各アイテムに気に入った点をコメントとして残しておけば、実例とあわせてその理由も記録されます。



ステップ2:AIに見出されたパターンの下書きを作成させる

実例フォルダーを開き、AIアシスタントに質問します。AIはそのフォルダー内の情報に限定して処理を行うため、「これらの文章に共通するトーンは何か?」「見出しや箇条書きはどのように書式設定されているか?」「どの製品用語が使われており、大文字・小文字はどう使い分けられているか?」といった質問が可能です。回答には参照元のドキュメントが明記されるため、各パターンを元の文章と照らし合わせて確認できます。

役立つ回答はノートとして保存します。これらが各セクション(声のトーン、文法と句読点、用語、書式、インクルーシブな表現など)の最初のドラフトとなります。主要なラボの複数のモデルが1つのサブスクリプションに含まれているため、使用するモデルを選択することも可能です。



ステップ3:生きた1つのドキュメントとしてガイドを執筆する

ノート・ドキュメントエディタでドキュメントを作成し、ドラフトをまとめてスタイルガイドへと仕上げていきます。各ルールは短くまとめ、その直後に「良い例(Do)」と「避けるべき例(Don't)」を記載します。より長い説明が役立つ場合は、フォルダー内の実例へのリンクを貼るか、ガイド内に埋め込みます。

ガイドを形作るべきメンバーをエディターとして招待しましょう。編集はリアルタイムで行われ、コメントやメンションなどのコラボレーション機能は、スタイルガイドの作成時によく発生する議論に最適です。AIアシスタントにドキュメントを直接編集させることも可能で、変更ごとに承認・却下を選べるため、ガイド全体の言い回しをブラッシュアップする際に役立ちます。

チーム向けに複数の参照ドキュメントを作成する場合は、テンプレートライブラリの構築で一貫性を保つ方法について解説しています。



ステップ4:チームや外部のライターと共有する

完成したガイドをチーム全体に共有します。多くのメンバーには閲覧者または閲覧者(コメント可)の権限を付与し、編集権限は数名の管理者に限定します。ロールと権限はスペースおよびファイル単位で設定できます。コメント権限を持つユーザーは行をハイライトして変更を提案でき、管理者は対応が完了したコメントを「完了」として処理します。

フリーランサーや代理店にもガイドの共有が必要ですが、通常は他の情報へのアクセス権を与える必要はありません。ガイドをWebページとして公開しましょう。「共有」をクリックし、「公開」タブを開いて「リンクを作成」をクリックします。社内向けガイドの場合は、検索エンジンのインデックス登録をオフにします。Fabricでドキュメントを編集すると公開ページも更新されるため、昨年送信したリンクでも常に最新のルールが表示されます。



ステップ5:AIライティングツールからガイドを利用できるようにする

現在、初稿の執筆の多くはChatGPTやClaudeから始まります。https://mcp.api.fabric.so/mcp にあるFabric MCPサーバーを介して、これらのツールをFabricに接続しましょう。サインインはOAuthで行われ、APIキーは不要で、設定は1分もかかりません。Claudeでは、公式のコネクターディレクトリからFabricを追加します。ChatGPTでは、「設定」を開き、「コネクター」に進み、「コネクターの追加」を選択してサーバーURLを入力し、名前を付けて保存します。その後、新しいチャットを開始し、「その他」をクリックして「コネクターの追加」を選び、Fabricを選択してプロンプトが表示されたらサインインします。

接続が完了すると、AIツールはFabric内を検索してファイルの内容を読み取れるようになるため、ライターは下書きの際に社内スタイルガイドに従うようAIに指示できます。Teamプランでは、Fabric Tagを使用して、SlackやDiscordでFabricをメンションすることで「long-termはハイフンで繋ぎますか?」といった質問を投げかけることも可能です。

チームの参照資料に対するより広範なアプローチについては、共有ナレッジベースの作成方法をご覧ください。



よくある質問

ライティングスタイルガイドには何を含めるべきですか?

多くのガイドでは、声のトーン、文法と句読点、用語と製品名、見出しや箇条書きなどの書式設定、インクルーシブな表現をカバーし、それぞれに短い実例を掲載しています。

スタイルガイドの長さはどのくらいにすべきですか?

決まった長さはありません。多くのチームは、レビューで最もよく問題になる疑問をまとめた数ページから始め、新しいルールが必要になった際に追加していきます。

スタイルガイドはAPやシカゴなどの既存ルールをベースにすべきですか?

多くのチームが、公開されているガイドを基本として採用し、例外事項や会社固有の用語をまとめた短い社内ガイドを追加で作成しています。

スタイルガイドを最新の状態に保つにはどうすればよいですか?

担当者を数名指定した上で、1つの共有ドキュメントとして管理します。コメント機能で変更を提案し、担当者が対応完了として処理します。また、公開リンクを使用すれば常に最新バージョンが表示されます。

AIはスタイルガイドの作成に役立ちますか?

はい。FabricのAIアシスタントは、既存の執筆物が保存されたフォルダーを分析し、参照元を明記しながら見出したパターンを説明できます。また、変更ごとに承認・却下を選択しながら下書きを編集することも可能です。

ChatGPTやClaudeに自社のスタイルガイドを守らせるにはどうすればよいですか?

MCPサーバーを使用してツールをFabricに接続します。これにより、社内スタイルに沿って執筆するよう指示した際に、AIがガイドの内容を読み取れるようになります。

フリーランサーとスタイルガイドを共有するにはどうすればよいですか?

リンクとして公開します。公開されたリンクは閲覧専用となり、Fabricでの編集内容は相手が見ているページにリアルタイムで反映されます。

料金はいくらかかりますか?

ノート機能と公開機能は無料プランで利用でき、AIの利用には一定の制限があります。Fabric Tagを使用するにはTeamプランが必要ですが、チーム料金はシートごとの課金ではありません。詳細はチーム料金をご覧ください。

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