ハウツーガイド
動画をバックアップする方法

動画は、通常ドライブの容量を真っ先に圧迫する原因となります。4Kで撮影された結婚式の映像、1年分の家族のクリップ、撮影案件のクライアント向け素材、講座用の画面録画フォルダーなどは、ノートPC上の他の全データを合わせた以上の容量を占めることがあります。ファイルサイズがあまりにも大きいため、2つ目のバックアップが取られないまま放置されがちなのも動画です。
このガイドでは、動画をバックアップする一般的な方法、大容量ファイルでそれぞれに生じる課題、そして動画をFabricに保存することでデバイスの容量を使わずにクラウド保管し、開くだけでストリーミング再生し、動画内の発言内容で検索できるようにする方法について解説します。
一般的な動画のバックアップ方法
外付けハードドライブやSSDは、映像素材を扱うすべての人にとって定番の選択肢です。テラバイトあたりのコストが安く、高速です。しかし、年別やプロジェクト別のラベルが貼られたドライブが引き出しに溜まっていきがちです。中身を確認するたびに該当のドライブを探して接続する必要があり、もう1台購入しない限りバックアップは1つしか存在しないことになります。
Googleフォト、iCloud、Dropboxなどの一般消費者向けクラウドストレージは、スマートフォンの動画クリップの扱いやすさに優れており、複数デバイス間で同期できます。ただし、家庭用ブロードバンド環境では長尺ファイルのアップロードに時間がかかる場合があり、クラウドのコピーをローカルに同期する設定にしていると、大容量の動画ライブラリによってノートPCのストレージが再び圧迫され始めます。
動画編集者はスタジオ内のNASや共有サーバーに映像素材を保管することがよくあります。これはスタジオ内では快適に機能しますが、ホテルやクライアントのオフィスなど外出先からは使いにくくなります。動画プロジェクトファイルの管理方法では、そうした環境向けのプロジェクト構成について詳しく説明しています。
ステップ 1: すでにある動画をアップロードする
まずは、ノートPCや見つかる限りの外付けドライブにあるものから始めましょう。FabricのWebアプリまたはデスクトップアプリで、動画ファイルをドラッグ&ドロップするか、「ファイルをアップロード」をクリックします。アップロード機能は大量のファイルを一度に処理できるため、1年分のフォルダーをまとめて移行できます。動画ファイルはサイズが大きいため、通信環境の良好な場所でアップロードを実行したままにしておきましょう。
元データが外付けドライブにある場合は、「移動」ではなく「コピー」してください。これにより、ドライブに1つ、Fabricという別の場所に1つ、それぞれコピーが保持されます。MP4、MOV、WebMなどの一般的なフォーマットはすべて通常のファイルとしてアップロードできます。各形式の違いについては、動画ファイル形式の解説で取り上げています。
ステップ 2: デスクトップドライブを使用してディスク容量の圧迫を防ぐ
Fabricデスクトップアプリは、Mac、Windows、Linux上でFabricを仮想ドライブとしてマウントします。ドライブ内のファイルはコンピュータのストレージを消費せず、開いたときにストリーミング再生されるため、ノートPCのSSD容量をはるかに超えるライブラリをFinderやエクスプローラーの1つのフォルダー内に収めることができます。
このドライブは通常のフォルダーと同じように動作するため、編集ソフトから直接書き出すことができ、編集カットを完成させるたびに自動的にバックアップされます。クラウドドライブから直接動画を編集する方法では、この方法で映像素材を扱う手順を解説しています。チームで同じドライブを共有できるため、メンバー全員がプロジェクトフォルダーの最新バージョンを開くことが可能です。
ステップ 3: スマートフォンの動画クリップをバックアップする
iOSやAndroidでは、共有シートを使って「写真」アプリやその他のアプリからFabricへ動画を送信できます。また、モバイルアプリではカメラロールの自動バックアップ(全体、または選択したフォルダーのみ)や、デバイスの「ファイル」セクションの同期も可能なため、そこに保存されている動画も何もしなくてもバックアップされます。両アプリはモバイルダウンロードページに掲載されています。
動画クリップがFabricに入れば、Web、デスクトップアプリ、別のスマートフォンやタブレットからアクセスできるようになります。デバイス間でファイルがどのように移動するかについては、パーソナルクラウドをご覧ください。
ステップ 4: 話された内容から動画を検索できるようにする
バックアップした動画は、必要な瞬間をすぐに見つけられればより便利に活用できます。文字起こし機能は、MP4、MOV、WebMファイル内の音声をテキストに変換して検索対象とし、検索結果から該当の正確なタイムスタンプへジャンプできるようにします。文字起こし結果は編集可能で、AIアシスタントにタイムスタンプ付きの参照情報を含めて録音・録画内容について質問することもできます。文字起こしには有料プランが必要です。
「検索」をクリックするか、Cmd+F(Mac)/ Ctrl+F(Windows)を押し、「父が農場について話している部分」など、話された内容を入力します。検索機能は、文字起こしテキスト、ファイル名、ライブラリ内の他のデータ全体から意味やキーワードで一致するものを探し出し、フィルターを使って特定のフォルダーやアイテムの種類に絞り込むことができます。
ステップ 5: バックアップからレビュー用に映像素材を共有する
Fabric内の動画は保存場所から直接共有できるため、ファイル転送サービスを使って別のコピーを送る必要はありません。ファイルまたはフォルダーを「閲覧者(コメント可)」の権限で共有すると、相手はフレーム上に描画する機能を含むタイムスタンプ付きコメントを残すことができます。各コメントは対応が完了したら「完了」としてマークできます。
ロール(権限)には閲覧者、閲覧者(コメント可)、編集者、管理者があり、外部のユーザーはアカウント登録なしで共有リンクを開くことができます。その他の共有オプションについては、Fabricでのコラボレーションで説明しています。
よくある質問
大容量の動画ファイルをバックアップする最適な方法は何ですか?
自宅の外付けドライブとクラウド上のコピーなど、異なる場所に少なくとも2つのコピーを保管してください。Fabricならクラウドコピーを保持し、デスクトップドライブ経由でファイルをストリーミング再生できるため、ノートPCの容量を消費しません。
ノートPCのストレージを消費せずに動画をバックアップできますか?
はい、可能です。Fabricのデスクトップドライブに映像素材を保存すれば、ファイルはオンデマンドでストリーミング再生され、コンピュータのストレージを一切使用しません。
iPhoneから動画をバックアップするにはどうすればよいですか?
「写真」アプリの共有シートからFabricに共有するか、モバイルアプリの自動バックアップを設定してカメラロールやデバイスの「ファイル」セクションをバックアップしてください。
文字起こしに対応している動画形式は何ですか?
文字起こしは、MP4、MOV、WebM動画、およびYouTubeやTikTokのリンクに対応しています。ご利用には有料プランが必要です。
バックアップした動画の中身を検索することはできますか?
動画が文字起こしされると、その中で話された内容が検索対象となり、一致するタイムスタンプの位置で結果が開きます。また、録画内容についてAIアシスタントに質問することもできます。
Fabricのドライブから直接動画を編集できますか?
デスクトップドライブは通常のフォルダーと同じようにマウントされ、ファイルを開いたときにストリーミングされるため、編集ソフトから直接映像素材を開くことができます。この方法を使えば、チームで共有ドライブから共同作業を行うことも可能です。
クライアントはバックアップした動画にコメントできますか?
はい、「閲覧者(コメント可)」の権限で共有すれば可能です。フレーム上に描画しながらタイムスタンプ付きのコメントを残すことができます。なお、一般公開リンクは閲覧専用となり、コメント機能はサポートされていません。
動画のバックアップに有料プランは必要ですか?
ファイルのアップロードは無料プランでも可能ですが、ストレージ容量とファイルサイズに上限があるため、大規模な動画ライブラリの場合は上限を超える可能性があります。また、文字起こし機能は有料プラン限定です。詳細は料金プランをご確認ください。